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コロナ禍のアメリカ国内線搭乗記 : サンフランシスコ<->ポートランド

ロジスティックスの問題等もあり、最初はもたついていたCOVID-19のワクチン接種ですが、バイデン大統領の強いリーダーシップの下確実に接種が進み、当初の5月1日を待たず4月19日から全成人がワクチンの接種対象となるそうです。

一方で、Spring Breakを利用して旅行に出掛かけたり、集まりに参加した学生や家族連れも多く、また、州によってはマスク着用義務が解除されたこともあり、減少していた新型コロナ感染者数が再び増え始め、米国でも変異種が広がり始めています。

特にバーやレストランなどで友人との集まりに参加し、そこで感染した若者が家や寮・アパートに戻り、家族やルームメートに感染させてしまうケースが増えているようです。

春にもなり人々も動き出しこれ以上の抑制は難しそうなので、後は少なくとも人口の70%以上は免疫獲得が必要と言われている集団免疫を、変異種にも効果があるとされるワクチン接種で一日も早く実現することが、バイデン政権の対コロナ戦略となっています。

急遽ポートランド出張

そんなワクチン接種のペースが早まっている中、わたし自身もファイザー製のワクチンの第1回目接種を既に終え、2回目の接種を済ませば感染リスクも大幅に下がると思っていたところ、仕事で急遽オレゴン州のポートランドへ行くことになりました。

もちろん飛行機の搭乗やホテル滞在も必要な出張ですので、ワクチン接種を1回しか済ませていないわたしは正直躊躇をしつつも、仕事なので行かないという選択肢もありません。

4月6日(火)のサンフランシスコからポートランドのフライトを予約しましたが、ユナイテッド航空のBasic Economyチケットを購入したため座席の指定は出来なかったのですが、「コロナ禍Social Distancingを保つためにもちろん真ん中席は空けているだろうし、まだまだ旅行客も戻っていないので、前後にも人がいなければいいな〜」などと少し楽観視をしていました。

当日4月6日(火)の朝、家を出る前にオンラインチェックインをしたところ、真ん中席がアサインされたので、「あれ?」と思いながらも、Social Distancingを守る為にも以下のような感じでユナイテッド航空側で座席を制限指定しているのだろと推察し、「と言うことは両サイドの席は空いているであろう・・・」と期待を寄せていざサンフランシスコ空港へ向かいました。

通常であればUberで空港まで行くのですが、コロナ感染のリスクも少しで軽減するために、自分の車で空港まで行き、サンフランシスコ空港(SFO)の駐車場にパーキング。

空港併設の駐車場は思ったより車が多く、駐車した低層階のフロアーは、ターミナルビルへの出入り口付近は満杯、フロアー全体で7割程度は駐車スペースが埋まっている感じでした。

わたし自身はチェックインはオンラインで済ませていましたが、ユナイテッド航空のチェックインカウンターはこんな感じで、思ったより人が多いです。

朝の9時頃でしたが、セキュリティチェックにも結構人が並んでおり、列に並びだしてから全てを終えるまで15分程度掛かりました。と言ってもコロナ前だったら30〜40分前は当たり前、曜日や時間帯によっては1時間を超えるようなこともあるのがSFOのセキュリティチェックなので、かなり早く終わった感はあります。

Boarding Pass + IDのチェックの際には、もちろんマスクを外すように求められ、本人であることをきちんと確認していました。ちなみに体温チェックは今回の国内線搭乗に際して一切ありませんでした。

SFOのユナイテッド航空はTerminal 3ですが、思ったより人が多い感じで、自分が知らないとところで既に多くの人が動いていることを実感。今週Spring Breakの学校もあるようで、お子様連れのご家族やカップルが多く、逆にビジネスでの出張の方は少ない印象を受けました。

ポートランド行きフライトのゲートはこんな感じで結構人がいて「あまり混んでいなければいいな〜」と思いながら搭乗時間になりました。

いざ搭乗

搭乗ゲートで小さなアクシデントがあり、と言うのもわたしは3MのN95マスクをしていたのですが、Vent (通気孔)が付いているタイプのマスクは機内での使用が禁止されているようで、それを指摘されてしまいました。

今回このタイプのマスクしか持参していなかったため一瞬焦ったのですが、ユナイテッドの地上係員の方が不織布マスクをくれて、N95と不織布マスクのダブルマスクで事なきを得ました。

ユナイテッド航空では希望する方にマスクを無料で配布しているようです。当然のことですが、機内では2歳以上のお子さんを含め、全員がマスク着用必須となっています。

搭乗は子供連れや支援が必要な方が最優先、次にFirst Classパッセンジャー、そして後は座席の後ろからRow30 or higher, Row 25 or higherと座席毎の搭乗案内で、コロナの影響でしょうが、United Premium会員やStart Alliance Gold会員の優先搭乗は行っていませんでした。

機内に足を踏み入れると結構な人で、わたしの後からも続々人が搭乗して来て、CAのアナウンスではフルフライト(満席)とのこと。

実際には数席は埋まってなかったようにも見えましたが、150人乗りのAirbus A320の期待がほぼ満席であることは間違いなく、コロナの影響で大打撃を受けている航空会社は、CDCからSocial Distancingの推奨の例外とされているのか(?)、隣の方と肩や足が触れるか否かの超近距離の満席状態のフライトです。

機内の様子 – 目の前の席は空席に見えますが、小さなお子さんが座っていました。

飛行機の機内は空気の浄化が頻繁にされておりコロナ感染のリスクは低いとは聞いていますが、「もしコロナ感染者が近くにいたら感染してしまうだろうな〜?」などと思いながら、不安一杯のポートランドへの約1時間強のフライトになりました。

「この時期CAの方も心配だろうな〜? どのような対策をしているのか?」と思いながら、CAの方を少し観察してみると、このCAの方はユナイテッド航空から支給されたと思われる布マスクの下に、不織布マスクを着用したダブルマスク、また、ゴム手袋もしておりやはりとても注意をしているようでした。ただ、他のCAの方は普通の不織布のマスクをしており、ユナイテッド航空としてのマスクの指定等はないようです。

機内サービスですが、食事やスナックの提供・販売はありませんが、飲み物のサービスは通常通りありましたが、コロナ感染を心配してか(?)、短時間のフライトでもあり、実際に飲み物を頼んでいる人は多くはなかったです。

そうそう忘れておりましたが、機内に入ったところで、CAの方が乗客全員に除菌ワイプを配布しており、これは結構ありがたかったです。

長く感じた1時間強のフライトでしたが、やっとポートランド空港(PDX)に到着しました。降機の際にも機内アナウンスがあり、乗客同士の接触を最小限にする為に、今度はファーストクラスの乗客の降機から始まり、アナウンスでの指示にて前から5列ずつ順番に降機、呼ばれていない列の乗客は自分の順番がくるまで席座って待つようにとの指示もあり、とてもスムースに飛行機から降りることができました。

PDXはSFOに比べると遥かに小さな空港でターミナルにいる人も格段に少なく、ユナイテッド航空のチェックインカウンターはガラガラ、空港全体もガランとした感じでした。

ちなみに、復路は4月8日(木)の夕方ポートランド発の便でサンフランシスコまで戻ってきましたが、往路のAirbus A320より少し小さな機体の128人乗りのAirbus A319がほぼ満席、再び真ん中席に座ることになり、しかも左には190センチはあるであろう白人の男性、右側には横幅が大きいヒスパニック系の男性に挟まれ、おまけに肘掛け戦争にもすんなり敗れ、小さくなってサンフランシスコまで不安な1時間を過しました。

米国内線搭乗の方へ

最近日本から帰国した友人の話ですと、国際便、少なくとも日本便はまだガラガラらしいですが、米国内の国内便はかなり乗客が戻って来ており、一方で採算が取れるように航空会社もかなりの減便をしているせいで、実際に飛んでいる飛行機は、今回わたしが乗ったサンフランシスコ⇔ポートランド便のようにほぼ満席のフライトも少なくないと推察します。

機内にはSocial Distancingは存在しませんので、事前にフライトの混雑状況を確認した上で予約、そしてマスクの着用はもちろん必須ですが、出来れば密閉性の高いN95/KN95マスクを使用し、携帯除菌ワイプなどの持参をオススメします。

おまけ

折角なので、今回の出張中に撮った写真・ビデオを幾つか紹介します。

滞在したポートランド空港ホテルの部屋から見たアラスカ航空のプロペラ機ボンバルディア Q400 (多分)の離陸シーン
同じくポートランド空港ホテルの部屋から見たサンセット
Vista Houseから見たColumbia Riverと遠くのオレゴンの山並み
復路の飛行機から見えたCupertinoにあるAppleの本社 (お隣の方が撮影)