
今年は新製品の発表が続いたAppleですが、今年最後のApple Event “One More Thing”が米国時間11月10日(火)午前10時からビデオストリーミング形式で開催されました。
Apple独自のプロセッサ、ARMベースのApple Silicon M1プロセッサの紹介から始まり、続いてmacOS Big Sur、
そして
それらを搭載したMac第一弾として、MacBook Air 13″($999~)、Mac mini($699~)、MacBook Pro 13″($1,299~)の3機種が発表されました。ハードウェアのデザインは基本従来通りです。

Apple Siliconを使ってのMacBook 12″の復活は今回はなかったね・・・
来年あるかな?
Apple M1 Chip

AppleがARMアーキテクチャーを採用してMac専用に開発した新プロセッサM1を発表しました。
M1は世界最大の専業半導体ファンドリーの台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)で製造される5nm(ナノメーター)プロセスチップです。シングルチップとしては世界最大の16 billion(160億)のトランジスタを搭載し、高性能と省電力を同時に実現しています。
- 世界最速の8-core CPU
- Wattあたり世界最高のCPU性能
- 最新のPCラップトップ用チップの最大2倍の速度
- 25%のパワーで、最新のPCラップトップチップのピーク性能を実現
- 従来のMac用Intelチップの最大3.5倍の速度
- Wattあたり世界最高のCPU性能
- 8-core GPU
- 世界最高レベルのグラフィックス性能
- 最新のPCラップトップチップの最大2倍の速度
- 3分の1のパワーで、最新のPCラップトップチップのピーク性能を実現
- 従来のMac用Intelチップの最大6倍の速度
- 世界最高レベルのグラフィックス性能
- 16-core Neural Engine: 機械学習(マシンラーニング)をさらに加速するNeural Neural Engine
- 従来のMac用Intelチップの最大15倍の速度でのマシンラーニング
macOS Big Sur

Appleは独自開発のM1チップに合わせて、macOS Big Surを発表しました。
M1チップとの組み合わせで、iPhoneやiPadのように瞬時のパワーオン/オフが可能となります。Safari JavaScriptの速度が従来と比べて2倍近くとなり、Logic Proのランニング速度は最大3倍となります。
もちろんMacの純正アプリは全て動作し、サードパーティーからのiPhoneやiPadのアプリが順次M1+Big Sur Macでも動くようになります。Universal 2とRosetta 2の紹介もあり、従来アプリのM1+Big Surへの移行がスムースに行われる旨の説明もありました。

iOSやIntel向けアプリ対応もどんどん進みそうだね・・・
ちなみに、Big Surは新しいM1搭載のMacだけでなく、従来のモデルでも動作します。
- MacBook Air models from 2013 or later
- MacBook Pro models from 2013 or later
- Mac Pro models from 2013 or later
- Mac mini models from 2014 or later
- iMac models from 2014 or later
- iMac Pro (all models)
- MacBook models from early 2015 or later
Big Surは11月12日(木)からダウンロード開始となります。
MacBook Air 13″

予想通りMacBook Air 13″が最初のApple Silicon搭載Macとなりました。
M1というパワフルな新プロセッサの搭載で、
- Intelチップの従来機と比べて、CPU速度は3.5倍
- 5倍の速度のグラフィックス性能(従来機比)
- 同クラスのWindows PCと比べて3倍の速度
- 昨年販売されたWindows PCラップトップの98%より高速
- 従来機の9倍のマシンラーニング速度
- ストレージ(SSD)も2倍の速度
- ファンがないSilent Design
- バッテリー:最大18時間のビデオプレイバック(従来機と比べて+6時間)
- カラー:Space Gray, Gold, Silver
- 価格は$999($899 for education)~
- 即受注開始で、出荷は11月17日(火)~

M1チップ採用で、従来機だと少し厳しかった動画編集ソフトのFinal Cut Proを使ったり、ゲームを楽しんだりもAirでできそうだね・・・
ちなみに、IntelチップのMacBook Air 13″は販売中止となるようです。
Mac mini

Mac miniにもM1が搭載され、CPU性能は従来機の最大3倍速度、そしてグラフィックス性能は最大6倍速となり、Appleのミニデスクトップながら大幅なパワーアップにて生まれ変わっております。
- 価格は$699~
- 即受注開始で、出荷は11月17日(火)~

性能大幅アップで価格も下がったし、Mac miniもこれからもっと売れそうだよね・・・
MacBook Pro 13″

最後にでてきたのが、やはりMacBook Pro 13″でした・・・
わたくごとですが、それまで使用していたMacBook Air 13″の調子が悪くなり、先月泣く泣くIntelチップのMacBook Pro 13″を購入したので、「今回MacBook Pro 13″がでないように」と密かに願っていたのですが・・・
巷の予想通りしっかりでてきました。しかも予想していたより高性能で・・・ 😂
- Intelチップの従来機と比べて、CPU速度は2.8倍
- 5倍の速度のグラフィックス性能 (従来機比)
- 同クラスのWindows PCと比べて3倍の速度
- 従来機の9倍のマシンラーニング速度
- 世界最速のコンパクトPC
- バッテリー:最大20時間のビデオプレイバック(従来機と比べて+10時間)
- カラー:Space Gray, Silver
- 価格は$1,299($1,199 for education)~
- 即受注開始で、出荷は11月17日(火)~

バッテリーライフ20時間!!!
MacBook Pro 13″はファンレスデザインにはしなかったようです。高負荷がかかってもファンで冷やして性能を落とさず、Proは飽くまでもパフォーマンスを重視しているのでしょう。ただ、高性能・省電力のM1チップの採用により、今までに比べるとファンが回る頻度も少なくなると思います。
ちなみに、MacBook Pro 13″のInelチップ版は当面継続販売するようです。
Apple A14 Bionicチップの性能などからある程度の高性能化は予想できましたが、高速化はもちろんですが、バッテリーライフ、特に今まではMacBook Airよりも劣っていたMacBook Proのバッテリーライフが、従来機の2倍の最大20時間になったのには驚きました。
Apple Silicon M1 Macへの完全移行には、iOSやIntel向けのアプリへの対応、つまりUniversal 2やRosetta 2が重要となってくるのでしょうが、予想以上に早く進むのでは?と希望的観測も含めて思っております。
M1チップの採用で格段に性能が上がっていることから、わたしのようなごく簡単な動画編集や時々ゲームもやる程度の一般ユーザーであれば、コストパフォーマンスも踏まえてMacBook Airで充分であろうと感じています。あの耳障りなファンの音からも開放されますし・・・
来年にはM1搭載のMacBook Pro 16″やiMacがでてくるのは確実、そしてNEWデザインのMacBook Pro 14″が発売される噂もありますし、Appleのミニ投資家として、もう少しApple株の買い増しを検討しています。😁

僕はMacBook 12″の復活を期待しているよ・・・
Go Apple 👍