前回の日本出張時の人間ドックでの内視鏡検査(胃カメラ)にて、胃と十二指腸に数点気になる箇所が見つかり、日本の医師から精密検査を勧められたため、
米国へ帰国後写真を含め検査結果を持ってホームドクター (主治医)を訪問しました。そして、ホームドクターからGastroenterologistと呼ばれる胃腸専門医を紹介され、
結果的に上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と大腸内視鏡検査を(大腸カメラ)を同時に受けることになったので、ホームドクター訪問から両検査を受けた結果を米国の医療制度と絡めてご紹介します。
米国のホームドクター制度
米国の医療制度は日本と違い複雑で色々と面倒なことが多いのですが、その面倒のひとつがホームドクター制度です。
正式には「Primary Physician」と呼ばれるホームドクター (主治医)を一人決めて、どんな病気や怪我の場合でも、まずはこのホームドクターの診断を受け、その症状や状態により必要に応じてホームドクターから専門医の紹介を受けることになります。
今回の私の場合も、日本での内視鏡検査(胃カメラ)にて異常(?)が見つかったため、米国の胃腸専門医の診察を受けれる必要がありましたが、直接は胃腸専門医の診察を受けることはできず、まずはホームドクターの診察を受けました。
ホームドクター、日本で言えば「かかりつけのお医者さん」になりますが、日本のように診療時間内であればいつでも訪問できる訳ではなく、米国ではER(救急)以外は医師の診察は全て予約制となっているため、今回もまずはホームドクターの診察予約を取る必要がありました。
ホームドクターにもよりますが、予約は結構埋まっていて直ぐに取れないこともあり、体調不良や怪我でホームドクターの診察を直ぐに受けたい時は、先方も融通を利かせて予約を押し込んでくれる場合もありますが、時には当日予約を受けてもらえず、ER、または「Urgent Care」と呼ばれる、費用が高いERに行くほど症状が深刻でない場合、例えば、捻挫などの軽い怪我や風邪などの軽い症状の時などに行くクリニックに行く必要があることもあります。
実際今回は特に緊急性は無かったので問題ありませんでしたが、最短での予約は翌週となりました。
ホームドクターの診察
翌週予約時間にホームドクターを訪問、詳細に英訳した日本での内視鏡検査(胃カメラ)の結果を写真付きでプリントアウトし、写真は拡大して詳細も見れるようにとMacBookも持参し、ホームドクターの診察を受けました。
恐らく胃腸専門医を紹介されるだけで、具体的な診察は期待していませんでしたが、案の定
ホームドクター曰く「写真を見る限り大きな問題とは思えないが、専門医の意見を聞いた方が良い」とのことで胃腸専門医を紹介されました。
日本でしたら、予約も不要で同じ病院の胃腸科を直接訪問すれば良いことが、米国だとまずはホームドクターの診察から始まるので、時間もお金も余計に掛かります。
後日保険会社から請求が来ましたが、
今回15分程度のホームドクターの診察で掛かった費用トータル$134.55が保険会社に請求され、そこからIn network savingsと呼ばれる、所謂クリニックと保険会社間の規定価格をベースとしたディスカウントが$22.28され、Co-Payと呼ばれる自己負担額$30が自分持ちとなり、残りの$82.27は保険会社が負担しました。
ちなみに、このCo-Payは各人が加入している保険会社やプランによってもまちまちですが、私が会社を通じて加入している保険では、ホームドクター訪問は一律Co-Payが$30、専門医訪問の場合は一律$60のCo-Pay、そして病院での手術や処置に関しては、Deductible (免責)と言われる自己負担額上限までは、自己負担が20%で残りの80%を保険会社が負担することになります。
今回のようにOffice Visitと呼ばれ、ホームドクターや専門医を訪問・診察を受ける場合は、上記の定額のCo-Payだけが自己負担となります。
余談ですが、私のプランのOffice VisitのCo-Payですが、自己負担が少し高めで今ひとつの保険プランかな(?)と感じています。
確かに、専門医を紹介してもらうためだけに、ホームドクターの予約を取り、訪問・診察、そしても$30も支払うのは時間とお金の無駄な感じがするね・・・
Gastroenterologist (胃腸専門医) 診察
ホームドクターから紹介を受けた胃腸専門医の診察予約を取ろうと電話をしましたが、こちらも直ぐには予約が取れず1週間後となりました。
予約を取る際に、「初診となるので必要書類記載手続き等があるので最低20分前にはクリニックに来るように」との指示通り30分前にはクリニックに到着、Insurance Card (保険証)とIDを提示し、必要書類の記入を10分程度で終え、それから待つは待つはで実際に名前を呼ばれ診察室に案内されたのは予約時間から1時間を過ぎてからでした。
診察室に案内され、そこで看護師から追加で口頭の問診と血圧測定が行われ、ドクターがもう直ぐ来るので待つように言われてから30分近くが経過、実際に胃腸専門医が診察室に現れたのは予約時間から1時間半後のことでした。😂
まあアメリカではありがちなので驚きはしないけど、そんなに待たされるとあまり予約の意味が無いよね・・・
何があったのかは聞きませんでしたが、その胃腸専門医も時間に追われ慌ただしい様子で、診察前に回答した問診票を見ながら「How can I help you?」と事前の情報インプットは全くない模様。
こんなこともあろうかと、ホームドクターの診察時にも持参した日本での内視鏡検査(胃カメラ)の結果を事前に送付しておいたのですが、全く目を通していないどころか、ミスコミュニケーションなのか存在自体も知らされていないようで少々がっかりしました。
気を取り直して、当日持参した検査結果と写真をひとつひとつ見せて説明し始めたのですが、途中で遮られ、
「日本の医師の診断コメントも少々曖昧、写真もはっきり見えないので、再度内視鏡検査 (所謂胃カメラですが、英語ではUpper Endoscopyと言うそうです) を行い、日本の医師が指摘した数カ所の組織採取(Biopsy)をして検査をしましょう」と言われ、
内視鏡検査に関する説明も全くなく、「後は受付の担当が検査前の準備とスケジュールの説明をします」とのことで、胃腸専門医による診察は僅か5分程度で終わりました。
時間が押していたのは分かりますが、2時間も待ってたった5分間の診察とは・・・😂
専門医のOffice Visitなので、自己負担はCo-Payの$60となりますが、この5分の診察でトータルの費用が一体どの位なのか興味津々でしたが、後日届いた請求書の明細が以下です。
元々の費用は$435、In network savingsで$224.07がディスカウントされたものの、それでも5分間の診察で計$210.93、その内規定通りCo-Pay $60が自己負担、残りの$150.93を保険会社が支払ったことになります。
その後受付に戻り、担当者が内視鏡検査 (胃カメラ) のスケジューリングをしてくれ、2週間後の午後1時から、別のSurgery Centerと呼ばれる近くの検査・手術施設で検査実施、検査自体は5分間の”スーパー診察”をしてくれた先程の胃腸専門医が行う旨の説明がありました。
準備に関しては、「検査前日の夜以降は水以外は何も口にしないように、詳細はこの書類をきちんと事前に読んでおいて下さい」と浅い説明でした。
少し驚いたのが、検査後運転を出来ないので運転が出来る付き添い人を連れて来るようにとのことで、え?と思い理由を確認すると、
内視鏡検査は麻酔(鎮静剤)で眠った状態で検査をするので、検査が終わった後の運転は危険とのことでした。
また、検査自体は知らない間に終わり、痛みや苦しみも一切感じることはないとのことで、口からと鼻から問わず胃カメラが超苦手な私としては、それを聞いてホッとしました。
実際はそんなことは無いのだろうけど、アメリカ人は体が大きいので、日本と比べてスコープ経が太そうだし(?)、検査自体も少々乱暴そうなイメージとかあるので、麻酔(鎮静剤)で眠った状態で検査する方が安心だよね・・・(それはそれで少し不安もあるけど)
内視鏡検査(胃カメラ)に大腸内視鏡検査追加?
再検査として内視鏡検査(胃カメラ)が2週間後に決まり、念の為それをホームドクターにクリニックのポータルを通じてメールで連絡したところ、直ぐに「大腸内視鏡検査(Colonoscopy)はやらないのか?」と質問が来ました。
実は、数年前から大腸がんのスクリーニングとして大腸内視鏡検査をこのホームドクターから勧められていたのですが、“後ろ”から異物を入れられるのにどうしても抵抗があり、ずっと延び延びにしていた背景があります。
内視鏡検査(胃カメラ)と大腸内視鏡検査を同時にすることなど全く考えてませんでしたが、それぞれの検査を別々に受けることにより費用と時間の節約にもなり、医療費が高い米国では同じ医師が一度の麻酔(鎮静剤)で眠った状態で行えるこの2つの検査を同時に行うことは珍しくないそうです。
内視鏡検査(胃カメラ)の検査スケジュールがきちんと決まっているので、大腸内視鏡検査の追加が可能か少々心配しながら胃腸専門医に打診をしたところあっさりOKとなり、時間的にも15分程度のプラスで胃カメラに加えて大腸内視鏡検査ができるそうです。
そして、直ぐに胃腸専門医のクリニックから検査を行う検査・手術施設 (Surgery Center)への大腸内視鏡検査を追加した検査指示書のコピーと、下剤の処方箋と大腸内視鏡検査前の準備に関する指示書が送られてきました。
アメリカは結構この辺フレキシブルに対応してくれるよね・・・
内視鏡検査準備
胃カメラの準備は胃を空っぽにするだけですので、検査前日の夕飯以降は水以外を口にしてはいけない程度の準備で済みますが、大腸内視鏡検査(Colonoscopy)の検査前準備は大腸を空っぽにする必要があるので少々大変です。
腸の中に消化されない食べ物が残っていると、検査で観察不良となってしまうので、検査2日前から食事規制、前日は終日固形食は食べられず、そして前日の夜と検査当日の朝には下剤を服用し大腸をキレイにする必要があります。
医師からColonoscopy Prep Guideとして渡された内容は以下となります。
大腸内視鏡検査2日前
以下の食品が食べてはいけないものです。食物繊維の多い食品や消化の悪い食品ですね・・・
- コーン、ナッツ、シリアル、オートミール、グラノーラなどの一部穀物類
- 皮付き果物
- 生野菜、生果物
- 筋入りの硬い肉や脂肪の多い食品
え? 検査前々日から食事制限があるんだ・・・
大腸内視鏡検査前日
飲食OKのもの
- 透明カラーのジュース (apple juice, white grape juice)
- スポーツドリンク (no red or purple color)
- 透明カラーのソーダ (ジンジャエール、スプライト)
- コーヒー、紅茶(no cream)
- 透明スープ
- JELL-O (no red or purple)
飲食NGなもの
- 固形食品
- アルコール
- ミルク、スムーシー、ヨーグルト
- ジュース (オレンジ、グレープフルーツ、プルーン)
- Red or purpleカラーの飲料
一切のSolid Food (固形食品) を食べられないとのことで、検査前日はお昼頃より空腹を感じ始め、コーヒーやソーダを飲んで何とか空腹を満たしていましたが、夕方頃には耐えられくなり、自家製JELL-Oを作って何とかしのぎました。
そして、ついにやって来ました下剤の時間が・・・
元々は夜の7時から飲み始めようと思っていたのですが、仕事でドタバタしており夜の8時過ぎになって前日に購入した下剤を準備し始めました。
6 ounceボトルの下剤が2本と16 ounceカップが入っており、6 ounceボトル1本を16 ounceカップに入れ、水を16 ounceのカップの上部のラインに達するまで注ぎます。
「とても不味い」と悪評高いこの大腸内視鏡検査用の下剤ですが、薄い食塩水、ゲータレード、子ども用の液体シロップタイプの風邪薬を混ぜたような味で、もちろん不味いですが飲めない程ではなく、朝から何も食べておらずお腹が空いていたせいもあり、10分程で16 ounceカップを飲み干しました。
16 ounce = 473 mlなので結構量があるよね・・・
その後1時間以内に、この16 ounceカップで水を2杯飲む必要がありましたが、どちらかと言うとこちらを飲む方が辛かったですが、薄めた下剤16 ounceに加えて、30分程度で水が32 ounceの合計48 ounce (1420 ml)を飲み干すことができました。
最初の1時間位は特に何も無かったのですが、1時間を過ぎた位から便意を催し始め、それから2.5時間程度の間に5〜6回はトイレに行きましたが、通常の下痢のようにお腹の痛みはなく比較的楽に済ますことができました。
1点後悔したのは、検査前日のため早く就寝したかったのですが、下剤を飲み始めたのが夜の8時過ぎと遅かったので、最後にシャワーを浴びてベッドに入ったのは夜中の12時を過ぎてしまいました。
可能であれば、前の晩はお腹も空いていて何もやる気もおきないので、夕方6時位から下剤を飲み始め早めに就寝されるのが良いかもしれません。検査開始時間が朝早くに予定されている時は、もっと早くから下剤を飲み始めても良いと思います。
大腸内視鏡検査当日朝
もちろん検査当日もSolid Food (固形食品)は食べられませんが、水分摂取は検査開始の4時間前迄はOKとの指示でしたので、それ迄にもう1本の下剤を昨晩と全く同じ要領で、
薄めた下剤16 ounceに加えて、水を32 ounceと合計48 ounce (1420 ml) を飲み終える必要がありました。
昨晩既に多くを出し切っていたせいか、当日朝は下剤と水を飲み終えてから30分程度で便意を催し、その後1時間程度でスッキリすることができました。
胃カメラと大腸内視鏡の同時検査
検査開始は午後1時からでしたが、検査を行うSurgery Centerからは1時間前の昼の12時にはチェックインするようにとのことで、丁度昼の12時にはSurgery Centerに到着しました。
受付でのチェックイン時に、まずは本日の検査の自己負担分の支払いを済ませました。それから、保険に関する書類記載、既往歴、持病、アレルギーの有無に関する問診票記入、誓約書などにサインをし待合室で待つこと約30分、看護師に呼ばれ本人確認をし問診票の内容を確認後、処置室で専用ガウンに着替えをするように指示されました。
下着は全て脱ぐようにとのことでしたが、体が冷えるからなのか(?)専用のソックスも渡されました。
指定のガウンに着替えて、ベッドに横たわって待っている感じはこんな感じです。
この後看護師の方が来られ、血圧計と心拍計を取り付けられ、これらで検査終了まで血圧と心拍数をモニターするそうです。
その後麻酔科医らしき人が来て、IV(静脈注射)で麻酔をするとの説明があったので、「使用するのは麻酔(Anesthesia) なのか鎮静剤(Sedative) なのか?」と質問したところ、「basically Anesthesia, it is Deep Sedation」とのことで、静脈投与による麻酔で意識は完全に無くなるそうです。
その後直ぐに移動ベッドで処置室から検査室に移され、そこで前回診察を受け本日検査を行う胃腸専門医が待っていました。
その医師から、最初に口からUpper Endoscopy (胃カメラ)を行い、その後下からColonoscopy (大腸内視鏡鏡)を行う旨の説明がありました。検査時間は両方の検査で約30分から40分程度とのことで、思ったより短いな〜と感じました。
胃カメラの方は、日本の医師が指摘した数カ所の組織採取(Biopsy)を行い、大腸内視鏡鏡は通常のスクリーニング検査として、何か異常が見られたら同じく組織採取(Biopsy)等必要な対応をするそうです。
ちなみに、胃カメラと大腸内視鏡の内視鏡検査ですが、それぞれ別々のスコープを使い、大腸内視鏡検査のスコープの方が経が太いそうです。
それ何となく気になっていたんだけど、やはり別々のスコープを使うんだね・・・ホッ
その後酸素マスクを取り付けられ、IVにての麻酔投与が始まり直ぐに意識を失ったようで、目を覚ました時にはもちろん検査は全て終わり処置室に戻っておりました。時計を見ると、検査室に入ってから約1時間程経過していました。
看護師から、付き添いの妻に検査が終わった旨の連絡をし、処置室に入って来るようにと伝えること、そして、医師が後程来て検査結果を説明をするので、ここで暫く待つようにとの指示がありました。
20〜30分でしょうか、妻と処置室で待っていると検査をした胃腸専門医が検査レポートを持って現れ、食道と胃それぞれ1箇所の組織採取(Biopsy)、そして大腸からは8mmと3mm大のポリープが見つかり組織採取をしたので、それらを全て組織生体検査に出すそうで、1週間程で結果がでるとのことでした。
日本の医師が一番心配していた十二指腸の問題に関しては、日本で見られたような症状は見られなかったとのことで、何となくスッキリしませんが一応一安心です。
それから、最初は水から飲んで見て、特に問題ないようであれば食事もしてもいいが、胃腸とも空っぽなので、いきなり刺激が強い食事は避けるようにとのことでした。
その後着替えをし、受付でチェックアウトを済ませ、チェックインから3時間後、処置室に入ってから2時間後の午後3時過ぎにはSurgery Centerを後にし、妻の運転する車で帰宅をしました。
お腹が空いている以外は気分も良く、心配していた下からの大腸内視鏡検査も検査後の“違和感”も特になく、帰宅後早速水を飲み、36時間程度液体以外は何も口にしていなかったので、まずはうどんを食べて少し落ち着き、3時間後にはごはんと味噌汁に加えて、肉野菜炒めと普通の夕食をおいしく食べましたが特に問題もなく、
組織生体検査の結果が少々心配ではありますが、こうしてアメリカで初めての胃カメラと大腸内視鏡の同時検査を無事終えることができました (大腸内視鏡検査は人生初)。
胃カメラと大腸内視鏡の検査費用
検査当日Surgery Centerの受付で費用についての説明があり、加入している保険プランの一回の処置・手術の免責額$700と検査・手術等のCo-Pay 20%の計$883を支払うようにとのことで、クレジットカードにて$883の支払いを済ませました。残りの費用は保険会社負担となります。
そして、後日保険会社から送られてきた明細が以下です。
この明細によると、Surgery Centerが今回の検査で保険会社に請求した費用は$9,700、その内 In network savingsにより$8,074.40がディスカウントされ、実際に保険会社が支払った金額は、何と元の請求金額の四分の一以下の$1,625.60、そしてPatient Responsibilityは$0となっています。
看護師や麻酔科医、そして施設の使用料とかを考えると、$1,625.60は決して高くはないと感じました。
それから、Patient Responsibility $0となっているのは何故??? 当日Surgery Centerに支払った$883は一体何だったのかと思い保険会社に電話をして確認したところ、
やはり、Patient Responsibility、つまり自己負担は$0で、当日支払った$883は返金される筈とのことでした。
直ぐにSurgery Centerに電話をして当日払った$883に関しての説明を求めたところ、それは飽くまでもEstimateで、保険会社に請求後に最終Patient Responsibilityがはっきりしたので、今回の場合は保険会社の通り$0だったので、1~2週間内にCheck郵送にて$883が返金されるとのこと。
アメリカの保険の仕組みは本当に複雑・・・とにかく$883が戻って来そうで良かったね・・・
それから、
このSurgery Centerの費用とは別に、実際に検査を行った胃腸専門医のクリニックからも検査費用の請求が来て、自己負担額として$99.74を支払いました。保険会社からの明細をチェックしたところ詳細は以下の通り。
クリニックから保険会社への請求金額は$882.82でしたが、In network saviginsとして$442.20がディスカウントされ実際に認められたのは$440.62。その内$340.88は保険会社が支払い、残りの$99.74が自己負担です。
Co-Pay (自己負担)20%の保険プランとのことだけど、$99.74は総額$440.62の20%でもないよね・・・・ 益々アメリカの保険は分からない・・・
加えて、
検査中に組織採取(Biopsy)した組織生体検査を行った試験ラボからも保険会社に請求があったようで、保険会社の明細書を確認したところ以下の通り。幸いなことに自己負担額は$0でした。👍
今回の胃カメラと大腸内視鏡の同時検査を受けるのにかかった費用をまとめてみると、
In network savingのディスカウント後の総額は$2,689.42、そしてその内自己負担合計は$189.74と意外にもリーズナブルなものでした。
ただ、仕事が忙しい中何度も仕事を抜け出して病院へ行くのは結構大変だった・・・😂
エピローグ
胃カメラと大腸内視鏡の同時検査も無事終わり、1週間程経って組織生体検査の結果が送付されて来ました。
5箇所から採取された組織生体検査結果のようですが、antral mucosa、oxyntic mucosa、squamous mucosa、colonic mucosa、lamina propria、hyperplastic cryptsなどなど、日頃全く目にしない単語が並んでおり、今ひとつきちんと理解が出来ません。
ただ、基本最後にNo xxxxx foundとなっており、医師からも連絡がないので全部陰性で問題は無かったのだろう・・・と一応安心をしていところ、
それから約1週間程してクリニックから電話があり、検査結果と今後の対応に関して同じクリニック内の別の医師から説明があるのでアポを取るようにとのことで、嫌な予感がしてその場でfirst availableの翌週にアポをとりました。
当日クリニック訪問、指定された別の医師に会ったところ、5箇所の組織生体検査で4箇所は陰性だったが、残り1箇所は陽性(がん)ではないがprecancerous cells、つまりがんの元になる細胞(前がん細胞)が見つかったので出来るだけ早く取り除いた方が良いとのこと。
そして、以下の図を見せてくれ、前回の大腸内視鏡検査にて盲腸の付け根にポリープが見つかったが、全摘すると盲腸からの出血が止まらなくなる可能性があったので組織採取のみを行ったが、組織生体検査の結果前がん細胞であることが判明したので、今回はその医師が全摘を行うことのこと。
別のものと勘違いした人もいるかもしれないけど、これは盲腸だからね・・・😁
そして、ポリープ全摘時に出血のリスクが伴う為、前回のSurgery Centerではなくて、今回はHospital(病院)にて大腸内視鏡検査とポリープの全摘を行うとの説明でした。
何となく腑に落ちないので、何故前回の胃腸専門医ではなく、「今回は貴方が検査とポリープ全摘をするのか?」と質問をしたところ、今回のポリープ摘出に関しては「自分の方が経験が豊富なので」と自信満々の回答。
次に、「子供の頃に盲腸手術をして盲腸は既に摘出済みしているが、それでもリスクはあるのか?」と盲腸の手術痕を見せたところ、
え?と驚き、「腹部のCT検査はしたことがあるか?」と聞かれ、以前にやったかもしれないと伝えたところ、過去のカルテを見に診療室を直ぐに出て行き暫くして戻って来ましたが、CT検査履歴は無かったようで、再度盲腸手術痕を確認し、
それならポリープ全摘は特に問題なく前回と同じSurgery Centerで行うことが可能なので、受付で大腸内視鏡検査+ポリープ手術日を予約するようにとのこと。
最後に盲腸が既に摘出されていると分かっていたら、前回このポリープの摘出は出来たのか?と質問しすると、あっさりYESとのことでした。
検査前の問診で盲腸手術済みの記載はしていた筈だがと告げたところ、
「I don’t know since I was not in charge」と言い、それでは検査の時にね!と忙しい素振りを見せながら逃げるように診療室を出て行きました。🤔
人生初の大腸内視鏡検査を終えたと思ったら、先方のミス(?)で近々再度人生2度目の大腸内視鏡検査をすることになりました。
おまけに、Surgery Centerに払った$883は数週間経った今もまだ返金されておらず、メールをしても返信がありません。😩
チャンチャン・・・😥