
今年6月の日本出張の際、成田空港近くのビジネスホテルの狭い部屋での14日間の自主隔離生活に辟易してしまった私は、コロナが収まり日本入国の際の自主隔離期間が撤廃される迄は日本への出張は避けるつもりでいましたが、
9月の半ばに上司から10月出張の命が下り、「連日忙しい中このコロナ禍わざわざ日本出張してする内容の仕事?」と思いつつ、気が弱い私は断ることも出来ず、日本での実働2日の為に、再度14日間の自主隔離を含めて日本出張の予定を組みました。
入国制限緩和の一貫として、COVID-19ワクチン接種者の日本入国後の自主隔離期間の短縮の噂もありましたが、9月20日を過ぎても正式発表が無かった為、仕事のアポはもちろん、フライトとホテルも14日間の隔離期間をベースに予約をしました。
それから約1週間後の9月27日、上司から「厚生労働省がワクチン接種証明書による待機期間(自主隔離期間)を14日間から10日間への短縮したので、それに合わせて出張スケジュールを変更するように」との指示があり、
「面倒だな〜」と思いつつ仕事のスケジュール変更は何かと難しいので、仕事の予定はそのままにして、フライトとホテルの変更をすることにしました。
そんな気乗りのしない今回の日本出張に関して、出発準備から帰国迄を、ワクチン接種証明書による待機期間(自主隔離期間)の14日間から10日間への短縮にしての影響を含めて、私の経験談をお伝えしたいと思います。
出発準備
フライト+ホテル予約
前述の通り、当初「僅か2日の仕事の為に、日本入国後14日間の隔離生活をして迄何故このタイミングで日本へ行く必要があるのか?」とモヤモヤしつつフライトを調べたところ、エコノミークラスの一番安い便(SFO<->NRT)がユナイテッド航空の$2,281.55。
通常でしたら経由便等も検討しますが、上司命令の出張ですのでそのまま予約。ホテルも前回同様成田空港付近のホテルを探しましたが、食品の買い物や隔離期間後の交通の便の良い京成・JR成田駅近くのホテルは宿泊費も似たり寄ったりで、
結局、前回滞在し周辺地理にも馴染みがあるコンフォートホテル成田滞在を決め、但し部屋は前回15泊した際、後半にはその部屋の狭さ(13 ㎡)にかなり参ってしまったダブルエコノミーではなくて、1.5倍程度の広さ(19 ㎡)のクィーンエコノミーを予約しました。朝食付きで平均7,500円/泊程度と値段はまだまだお安め。
入国制限緩和: 待機期間14日間 -> 10日間
東京での滞在ホテルも予約し後は出発を待つだけであった筈ですが、入国制限緩和による待機期間の14日間から10日間への短縮に伴う出張予定の変更指示が上司からあり、
仮に待機期間が10日間になっても当初の予定で出張するつもりであったので、面倒とは思いつつも仕事が連日忙しい状況であったので、出発を4日遅らせられるメリットもあると気持ちを入れ替え、
出張スケジュールを変更する為に、まずは厚生労働省からの10月1日午前0時以降に入国・帰国される方を対象にした待機期間短縮の内容を確認したところ以下の通り。
入国時・帰国時の検疫で、有効なワクチン接種証明書の「写し」を提出する方は、検疫所が確保する宿泊施設での3日間の待機や、入国後14日間の待機期間の一部※が短縮されます。
※入国後14日間の待機期間の一部を短縮するためには、入国後10日目以降に自主検査を受け、厚生労働省(入国者健康確認センター)に陰性の結果を届け出ることが必要です。
厚生労働省
え? 僅か4日間の短縮の為に、ワクチン接種証明書の「写し」の提出に加えて、「10日目以降に自主検査を受け、陰性結果を入国者健康確認センターに届け出る」必要があるの?と少々困惑、
しかももう少し詳しく調べたところ、
待機期間14日間 -> 10日間というのは、実際は”条件を満たせば最短で10日間“ということで、自主隔離期間が10日間になる100%保証はないことが分かりました。

問題なのは、入国後10日目に新型コロナ検査を受け、同日中に陰性結果を入国者健康確認センターに届出をし、翌日の11日目に待機終了の連絡を受けて初めて晴れの身になれることです。
おまけに、新型コロナ検査を受ける為に認定検査実施機関へ行くのに、公共交通機関は使用不可とのことでなかなかハードルが高いです。

待機場所から検査実施機関へ、タクシーを含めた公共交通機関を使わず行ける人なんかそんなにいないんじゃないの・・・?
出張日程・予約変更 + PCR検査予約
自主隔離期間が10日間になる保証はない(?)ことが分かり、「本当に変更する意味があるのか?」と悶々としながらも、取り敢えず、今回の入国制限緩和の一貫としての待機期間14日間 -> 10日間が実際に可能なのか否かの調査、そしてスケジュール・予約の変更が可能か確認してみました。
まず問題となったのは、入国後10日目に受ける必要がある新型コロナ検査。厚生労働省のサイトにある自費検査を提供する検査機関の一覧から、自主隔離予定先のコンフォートホテル成田近くの検査機関を調べたところ、国際医療福祉大学成田病院と成田空港内にある日本医科大学成田国際空港クリニックの2箇所がありましたが、両方共に歩いて行ける距離ではありません。
但し、成田空港内にある日本医科大学成田国際空港クリニックであれば、前回利用した、そして今回も利用予定の成田空港検疫所無料シャトルが成田空港と周辺ホテル間を結んでいるので、それを利用すれば良いかと考えました。
日本医科大学成田国際空港クリニック(成田国際空港PCRセンター)でのPCR検査費用は30,000円、検査結果も2~4時間で判明するとのことで、検査費用はかなり高めではあるものの、他に選択肢は無いので止むなしと出発日の変更とホテル滞在期間を短縮しようとしたのですが、
成田空港検疫所無料シャトルの案内を詳しく読んでみると、このような一文が・・・


成田空港と周辺ホテルを循環しているので、もちろんホテルから成田空港までも利用可能と思ったんだろうけどちょっと違ったみたいだね・・・
高いPCR検査費用に加えて、ハイヤーを利用してまで成田空港にてPCR検査を受けに行くのは理に適わないので、成田周辺での自主隔離滞在は諦めて、成田空港から公共機関を使わずに行ける場所で、滞在先近くに新型コロナ検査を提供し、しかも、検査同日に検査結果を入手出来る検査機関がある場所と言うことで調べて候補に上がったのが新宿周辺のホテルです。
と言うのも、成田空港、羽田空港から入国される方を対象に、リムジンバスが空港から赤坂・新宿周辺ホテルまでの「入国者専用バス」を運行していることが分かりました。成田空港から新宿エリアには1日3本、成田空港第1ターミナル18:10発のバスが時間的にも丁度良い感じです。
料金も4,000円と通常のリムジンバス料金の3,200円と比べて少し高くなりますが、ハイヤーや乗り捨てレンタカーを利用することを考えると遥かにお安いです。
ちなみに、実際どれだけ拘束力があるのかは別として、この入国者用バスの利用規定として、“バスの行先となるホテルに宿泊される方に限ります”となっています。
新宿エリアに7箇所あるホテルからの選択ですが、ホテルサンルートプラザ新宿か新宿ワシントンホテルであれば、ビジネスホテルとシティホテルの中間位なので宿泊費も少し低めでは(?)と思い、
まずは以前に宿泊したこともあり、新宿駅からも近いホテルサンルートプラザ新宿を調べたところ、驚いたことに成田で予約していたホテルより安く、Standard Single Room (15.7㎡) 素泊まりの11泊で59,400円と、1泊あたり5,400円と新宿駅近くでこのクラスのホテルとしてはかなりお値打ちです。

部屋は15.7㎡と決して広くはないけど、どうにか耐えられる広さかな・・・?
それにしても安いね・・・
それから、一番大事な新型コロナ検査ですが、再度厚生労働省のサイトの自費検査を提供する検査機関の一覧にて調べ、ホテルから歩いて行ける距離にある検査機関候補を2つ選びました。
- 木下グループ新型コロナPCR検査センター 新宿 – PCR検査 2,300円
- 検査結果は翌日24:00までに、予約時のメールアドレス宛
- チームメディカルクリニック 新宿 – PCR検査 9,900円、中和抗体定量検査 8,000円
- 検査結果は原則24H以内にダウンロードしたMySOSアプリ内
木下グループ新型コロナPCR検査センター 新宿の検査費用2,300円という格安価格は非常に魅力的であったのですが、直接電話で問合せが出来なかった為、ウェブでレビューや経験談を色々調べましたが、検査日同日の結果判定入手は難しそう、
一方で、チームメディカルクリニック 新宿の方は、6月の日本出張時にチームメディカルクリニック 虎ノ門にてPCR検査を受け、4〜5時間後にはMySOSに検査結果が届き、全てがスムースであった経験もあり、
さらに、今回事前に電話にて確認したところ、PCR検査と中和抗体定量検査共に同日の検査結果を確約してくれた為、最短スケジュールの入国後10日目に新型コロナ検査を受け、同日中に陰性結果を入国者健康確認センターに届出をし、翌日の11日目に待機終了を100%確実に実践する為に、入国後10日目の朝9時にチームメディカルクリニック 新宿にてのPCR検査の予約を入れました。
厚生労働省によると、「PCR検査又は抗原定量検査」となっているので、PCR検査9,900円より少し安い中和抗体定量検査8,000円でも良いかとも思いましたが、調べたところ抗原定量検査 vs. 中和抗体定量検査とは少し違うようで、トラブルを避けるため、そして、中和抗体定量検査は採血検査なのでPCR検査を選択しました。
これで待機期間14日間から10日間短縮の条件が全て整ったので、日本での実働僅か3日間の仕事のスケジュールは変更せずに、以下の通り変更・予約を行いました。
- 自主隔離のホテル変更:コンフォートホテル成田(15泊 – 10/6~10/21)-> ホテルサンルートプラザ新宿(11泊 – 10/10~10/21)
- リムジンバスの入国者専用バスの予約: 10/10 成田空港第1ターミナル 18:10発
- チームメディカルクリニック 新宿でのPCR検査予約 10/20 9:00AM
- 往路フライト変更 (SFO->NRT): 10/5 UA837 -> 10/9 UA7949 (NH7)
フライト変更時にあれ?と思ったのが変更費用です。コロナ禍の影響かと思いますが、最初にチケットを購入した際に、私が購入した一番安いエコノミーチケットでも変更料は$0となっていたのですが、ウェブでフライト変更を試みたところ$199.70が追徴されるとのこと。
良く調べてみると、この$199.70というのは、10/5発と10/9発のチケット価格自体の差額で、10/9発のチケットは元々予約していた10/5発のチケットより$199.70高いようで、Change feeは$0 (No fee)ですが、チケット差額$199.70は支払う必要があるようで、
結果として、ユナイテッド航空の SFO<->NRTの一番安いエコノミーの往復チケットが$2,481.25と大変高価なチケットになってしまいました。


航空機券代は高くなるし、PCRの検査を追加で受けないといけないし、14日間の待機期間を10日間にする必要って本当にあったの?
米国出発前新型コロナ検査
新型コロナワクチン接種有無、日本国籍有無に拘らず、日本入国者全員に義務付けられている出国前72時間以内の新型コロナ検査ですが、前回6月の日本出張時にも一度検査を受けており、検査方法や記載ポイントを含めて検査証明書の準備方法含め勝手は分かっています。
前回利用し、検査証明書の記載を含め特に問題なくスムースで、そして、全費用が健康保険でカバーされ自己負担$0でだったSF Bay AreaのRedwood CityにあるUrgent Careの「GoHealth」にて新型コロナ検査を受けることにしました。

今回も保険適用で自己負担$0かな・・・?
基本Urgent Careですので、予約は72時間前からウェブサイトでする必要があり、10月5日(火)に出発日前日の10月8日(金)朝9時の予約を入れました。予約はとても簡単で、簡単な問診の他個人情報・健康保険情報等を入れる必要がありますが、ほんの数分で終わりました。
前回は、新型コロナ検査の予約を取るのに「Virtual Visit」として、事前にビデオを通じて医師との問診がありましたが、今回は単にウェブサイトのSave My SpotからCovid-19 Relatedを選択して、Virtual Visit無しに新型コロナ検査の予約を取ることが出来ました。
検査前日の10月7日(木)にはTEXTでリマインダーが入り、「新型コロナ検査はドライブスルー方式なので、GoHealth前の路上の指定場所に車を停車し、車から出ず車の中で待機するように」との指示もありました。

10月8日(金)の検査当日は、予約時間の9時過ぎにGoHealthに着き、ドライブスルー検査なので車を停車し待つこと約1~2分、クリニックの中から全身コロナ対策を施した看護師(?)の方が出てきて、持参したパスポート、日本政府指定の検査証明書(ブランクフォーム)、そして保険証(カード)を手渡ししました。

検査証明書(ブランクフォーム)は持参してね・・・
そして、簡単な問診票に記載をした後に酸素飽和度を簡単に測定できる機器「パルスオキシメーター」だと思いますが、指に挟んで脈拍と酸素飽和度を測定してもらい、
その後にスワブにて両方の鼻の穴の奥をぐるぐるして鼻の奥の粘液を採取され、車の中で待つこと約25分、今度は医師らしき人が出てきて陰性であったことを知らされ、先程渡したパスポートと保険証(カード)を返却してくれ、
それから、GoHealth独自の陰性証明書に加えて、一番大事な日本政府指定の検査証明書を渡され、名前のスペルを含め内容をダブルチェックするようにとのこと。

内容に全て間違いないことが確認でき、これで安心して無事日本へ出発できそうです。
ちなみに、このGoHealthでは保険無しでも検査は受けられますが、保険無しだと費用は$301と少し高めです。

陰性だとは思っていても、検査結果を知らされる瞬間って緊張するよね・・・
余談になりますが、
このGoHealthですが、サンフランシスコ空港(SFO)の国際線ターミナルの3階出発フロアーにもあり、フロアーの丁度真ん中あたりのAisle 6のチェックインカウンターを使って新型コロナ検査を提供しています。


何故かSFOのGoHealthでは保険は適用出来ませんが、Redwood Cityでは$301のRapid Molecular (NAAT) 検査が$225とお安くなっています。また、予約無しのWalk-inでもRapid PCR検査を受けられます。
空港内の新型コロナ検査所だけあって、旅行者向けの検査にはとても慣れており、日本政府指定の検査証明書(ブランクフォーム)も用意されているので持参不要。
先日日本からSFを訪れていた私の同僚は、出国当日の検査予約を取り、当日チェックイン前にRapid Molecular (NAAT) 検査を受け、検査結果も約20分程度で判明、陰性結果の検査証明書も無事入手し、何の問題もなく日本へ向けて出発して行き、日本入国の際にもトラブルフリーでした。
いざ米国出国日本へ
10月9日(土)の出発当日、いつもの通りUberにてサンフランシスコ空港(SFO)に行き、ガラガラのANAのチェクインカウンターにてチェックイン。
ここで新型コロナの検査証明書の提示を求められ提示、前回6月のUA便ではゲートでも提示を求められましたが、今回はチェックイン時のみでした。


そうだよね、チェクインカウンターのスタッフもゲートのスタッフも基本同じなので、同じ人達に2回も検査証明書を提示する必要無いもんね・・・
チェックインの後のセキュリティチェックですが、検査装置の入れ替えを行なっているようでいつものレーンが工事中で、その横で規模も小さくしてセキュリティチェックを行なっていましたが、まだまだ列は短いです。

新しいスキャナーが導入されたようで、X線スキャナーだとは思いますが、今までは手荷物からコンピューターを取り出すように言われていましたが、今回もMacBookとWindowsの2台のコンピューターをバックパックから取り出そうとしたところ、
TSAのセキュリティオフィサーから、化粧品などのボトル以外は全てバックの中に入れておいて良いと言われました。
おまけに、着ていた薄手のパーカーを脱ごうとしたところ、これまた脱ぐ必要無しとのことで着たままで人用のスキャナーを通過しました。残念ながら靴は脱ぐ必要がありました。

セキュリティチェックにて、バッグからコンピューターを取り出すのは結構面倒なのでこれはいいね・・・👍
出発時間までまだ時間があるので、ユナイテッド航空の空港ラウンジのUnited Clubで時間を潰すことにしました。ちなみに、セキュリティチェックを出て直ぐ右手にあったUnited Clubは、ファーストクラス・ビジネスクラス客専用のUnited Polaris Loungeとなっており、
現在United ClubはConcourse GのGates 98と100の間に位置しています。
新しいロケーションのUnited Clubは初めての利用となりますが、定員オーバーになっているのか、受付前の入口にてスタッフの方に一旦止められ、無線で内部のスタッフと確認を取った後に入場を許可されました。
受付を済ませ階下のラウンジに行ってみると、確かにスペース的にはあまり広くなく、最大収容人数も100人以下のようです。


ほぼ埋まっているイスから空席を見つけ荷物を置き、ドリンク・フードコーナーをチェックしたところ、スペースは狭いながら以前のUnited Clubよりはドリンク・フードともメニューが増えておりました(とは言ってもアジア系の航空会社ラウンジと比べるとかなり劣りますが・・・)。



搭乗開始予定時間を少し過ぎたのでラウンジを後にしゲート方面へ歩いて行くと、ANAのスタッフの方に「ANA7便のお客様ですか?」と聞かれ、既に最終案内をしているので急ぐようにとのことで、慌てて出発ゲートに行くと、既に他の乗客の搭乗は終わっているようで、「最後のお客様です〜」と機内のスタッフへ無線で知らせる声が聞こえました。

通常時間が掛かる飛行機搭乗も乗客の人数が少ないから短時間で終わってしまっていたんだね・・・
機内に入るとビジネスクラスとプレミアムエコノミーはガラガラで、乗客数を数えた訳ではないので、はっきりとは言えませんが、1/5も埋まっていなかったと思います。
我が定番のエコノミークラスですが、1番後から2番目の席に着き、少し落ちついてから1番後ろの敷居以降のみのエコノミークラスの客席数と乗客を数えてみると、客席数116に対して乗客は僅か14名 (搭乗率12%) でした。

葉加瀬太郎さんの「Another Sky」いつ聞いてもいいよね・・・
直ぐに出発となりターミナルを出て誘導路を通って滑走路に向かいますが、コロナ禍でまだまだフライト数も少ないせいか、殆ど待機期間無しで離陸となりました。
サンフランシスコとオークランドを結ぶベイブリッジ、サンフランシスコの高層ビル街を含む市内全貌、そしてゴールデンゲートブリッジを遠くに見下ろしながら、いざ日本へ向けて出発です。

ちょっと画像が悪いけどアルカトラズ島も見えたね・・・
機内はガラガラなので、3席を使った”エコノミークラス・フルフラット”でゆっくり寝て行こうと思ったのですが、このようなガラガラの時に限って目が冴えてしまいます。メラトニンの効果も全くなく、仕方なしに映画を1本、2本、3本、4本と観た筈ですが、
覚えているのは最初に観た『るろうに剣心 最終章 The Beginning』だけ・・・ 前作の『The Final』も、前回6月の日本出張時の機内で観てストーリーや登場人物も分かっていたので、これはかなり楽しまました。
今回は10日間の自主隔離期間もあるので仕事も全くやる気はなし、と言って眠くもなく、映画も『るろうに剣心』後は作品に入り込めず、変わらぬ外の景色をぼんやりと見ながらゆっくりとした時間を過ごしました。
機内食は夕食と朝食が提供されましたが、こんな感じです・・・ まあ、エコノミークラスの食事ですので、多くは期待できませんが、私がメインで利用しているユナイテッド航空と比べる雲泥の差です。


夕食後はお馴染みのハーゲンダッツのアイスクリームも配られ、その後も何度か飲み物のオーダーを取ってくれたりスナックを持って来てくれたりと、乗客が少ないせいかいつも以上(?) のサービスでした。
また、機内で日本入国に際して提出必要な書類として配られたのは以下の4つ。
- 誓約書(個人)2021年7月15日更新
- 出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて(検疫法第12条の規定に基づく質問)
- 健康カード
- 携帯品・別送品申告書
誓約書は出発前に自宅でプリントアウトし記入済みですが、「あれ?プリントした誓約書は2021年10月1日更新なので配布されたのは古いバージョンのでは・・・?」と思いつつ特に気にしませんでしたが、出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについては準備をしていなかったので、早速記入をしました。
実は健康カードには気付かず入国後に記入しました。


これは後程日本到着し降機後入国時の検疫検査に伴う書類確認時に分かったのですが、ANA機内で配布され、上の写真通り記入した「出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて(検疫法第12条の規定に基づく質問)」ですが、実は最新版ではなく、最新版を渡されそちらに記載・署名するようにと指示されました。
機内で配布された「誓約書」もやはり古いバージョンであったので、それに記載をした方は、検疫検査時に最新版への記載を求められたと思います。

書類関係は機内に常に最新版を準備しておいて欲しいよね・・・
日本到着・検疫所検査
日本入国必要渡航書類
日本入国に際して必要な書類・アプリに関しては、厚生労働省や外務省等のホームページでも詳しく説明されておりますが、私が一番シンプルで上手くまとめらていると思ったのが、私も利用したこちらのANAのチェックリストです。
そして、実際に私が出発前に準備したのは以下となります。
- 検査証明書 (COVID-19 に関する検査証明) -> 出国前72時間以内である必要があり、私は出国日(10/9)の前日の10/8に検査を受け、検査証明書取得
- 誓約書 (個人)2021年10月1日更新 -> 出発前夜の10/8に記入。また、日本で通話可能な電話番号の記入を求められていますが、私は日本の電話番号は無いので米国の携帯電話番号を記入しましたが、特に問題はありませんでした。今回私が乗ったANA機内では古いバージョンの誓約書が配布されていましたので、最新版であることを確認して下さい。
- 質問表Web -> PCかスマートフォンで質問に回答要で、全ての質問に回答した後に表示されるQRコードのプリントアウトか、スクリーンショットにて保存の何れかが必要となります。日本へのフライト情報ですが、便名に加えて座席番号も記入する必要があります。私は出発前に座席番号が分かっていたので、出発前夜にPCにて回答しQRコードをプリントアウトしましたが、出発空港でチェックイン後にスマホで質問に回答し、QRコードをスクリーンショットする方も多いいようです。
- ワクチン接種証明書のコピー -> これは入国後14日間の待機期間の短縮する際の条件のひとつとなりますが、10日間への短縮をされる方は必須となります。私は米国でワクチン接種を受けましたので、CDC COVID-19 Vaccination Record Card のコピーを準備しました。

- アプリ
- MySOS (健康居所確認)
- COCOA (接触確認)
- GoogleMaps等 (位置情報設定・保存) *AndroidユーザーのみでiPhoneユーザーは不要
アプリに関しては、前回6月の出張時に日本入国した時から少し変更がありました。
ひとつめの変更は、前回使用した位置情報確認アプリ(OEL)が無くなり、現在地報告の機能はMySOSに統合されたこと。
ふたつめ、前回メールで通知が来て、そのリンクをクリックして回答していた健康状態の報告が、これもMySOSアプリで対応するようになりました。
アプリのダウンロードから使用方法までは、こちらの厚生労働省の資料を確認下さい。

基本COCOAやGoogleMapsですることはないので、MySOSアプリひとつで全て出来るようになったので便利になったね・・・
加えて、前述した通りANA機内で以下の3つの書類を記入をしました。
- 出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて(検疫法第12条の規定に基づく質問)
- 健康カード
- 携帯品・別送品申告書

書類やアプリの準備が大変だけど、取り敢えず検査証明書だけあれば出国は可能で、残りは機内や日本到着後でも準備は出来るよ・・・
検疫検査
日本到着、ANA機降機後の検疫検査の流れは基本6月の入国時と同じでした。
今回、ANA NH7便 (UA7949)は、定刻より少し早く日本時間の10月10日(日)午後3時にゲートに到着、降機したのは3時15分。
今回は前回と違い、少し前に他の便の到着もあったようで検疫検査の順番を待つ列の一番後ろに並んで着席。少しづつ列の前に進み、スタッフの方に準備した書類をチェックしてもらう等して待つこと約1時間以上、午後4時半にやっと検疫検査のスタート地点に着きました。

再度の書類チェックの後、唾液による抗原検査を受けたのが4時45分頃で、
前回の経験から、これからの何回もの書類やアプリチェック、検査結果の待ち時間のなどを考えると、「予約した午後6:10発のリムジンバスに間に合わないかも・・・?」と、次の帰国者専用バスは夜の9:10発となるのでかなりドキドキハラハラしてました。
ただ、スタッフの方の手際が良くなったのか、前回と比べて今回はこの後が割とスムースで、書類のチェック、アプリのチェック・使用方法説明、スマホの設定チェック、メールアドレスの確認、質問票のQRコードチェック等もさらっと終わり、
後は抗原検査の結果を指定されたイスに座って待つだけです。
スタッフの方の中には国際空港らしく外国人の方もいて、皆とても親切でアプリの使用方法やスマホ設定等を懇切丁寧に教えてくれていましたが、
1点不満があったとすると、入国後の待機期間14日間から10日間の緩和陰性証明の届出を具体的にどのようにするか分からなかったので、そのやり方について質問したところ、「入国後9日目にMySOSにその案内が来て、緩和陰性証明の提出もMySOSで行なって下さい」との回答でしたが、もう少し詳しい説明が欲しかったな・・・と。
前回はここでも30分以上待たされたので時計を気にしながら検査結果を待つこと約20分、午後5時半に検査の結果が出たと私の抗原検査番号が呼ばれ、最終検疫ポイントにてパスポートを提示し、健康カードと誓約書を検疫官に渡した後、無事陰性だった旨が告げられ陰性証明書を渡されました。👍

その後入国審査と税関検査を急いで済ませ、全てを終えて到着ロビーに出られたのは午後5:50分、ゲート着から2時間50分後、降機から2時間35分後のことでした。

午後6:10のリムジンバスに間に合って良かったね・・・
コロナ禍の日本出張記 (後編)に続く・・・