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コロナ禍米国からの日本入国・帰国 – 日本出国・米国帰国編 (2021年7月)

日本に入国したのが6月3日(木)、2週間の自主隔離、そして”一応”仕事も何とか無事終え7月2日(金)に日本出国・米国へ帰国をしました。

日本入国に際しては、オリンピックを前にして日本政府の水際対策が強化され、書類の不備が理由で「入国拒否をされた日本人」のニュースを耳にしていたため、米国出発前のCOVID-19の陰性証明書の取得をはじめ、必要書類・アプリの準備に細心の注意を払い、

また、日本入国後は、入国者健康確認センターからの位置情報アプリのOELやMySOSのビデオ電話対応に気を遣いながら、狭いビジネスホテルの一室で過ごした2週間の自主隔離期間も、今となっては懐かしささえ感じます。

日本出国・米国帰国に関しては、日本入国時のように入念な準備等は特に不要でしたが、もちろんCOVID-19の陰性証明の要求はありましたので、今回の1ヶ月の米国からの日本への出張の最終版として、私の日本出国・米国帰国(入国)の体験記をまとめてみました。

日本からの海外渡航前のCOVID-19検査

外務省のホームページにもあるように、2021年7月2日(金)現在167カ国/地域が、日本からの渡航者や日本人に対して入国に際して条件や行動制限措置を課しています。

欧州のフランス、イタリアなどがCOVID-19ワクチン接種済み、または感染症に罹患したことを証明する文書提示で入国OK、また、デンマークなどが(出国前の検査要求はなく)入国時に空港内で無料の検査を受けることが義務となっている等の一部の国を除いて、

基本多くの国が、国により検査方法や証明書の有効期限の要求が少しずつ異なるものの、日本出国前のCOVID-19検査・陰性証明書を求めております。

OSAクン
OSAクン

現在外国人訪問者の入国を禁止している国も結構あるよね・・・

各国のCOVID-19検査方法や陰性証明書に対する要求詳細は、外務省のホームページや各国の在日大使館ホームページなどの政府機関の情報を必ず正規とすべき一方、

PCR検査や主要国の陰性証明書発行の実績も多い、にしたんクリニックTケアクリニックなどのクリニックのホームページに分かりやすくまとめられています。

米国本土渡航前の要求

CDC(米国疾病予防管理センター)のホームページに、航空機 (空路)での米国入国に際しての要求詳細が記載されておりますが、基本は、

  • COVID-19検査結果 (陰性証明書)
  • PASSENGER DISCLOSURE AND ATTESTATION (宣誓書)

そして、これはCOVID-19とは直接関係なく通常と一緒ですが、

  • ビザ免除ブログラムで渡米する方は、ESTAの取得

となります。

一番大切なCOVID-19検査及び陰性証明書に関するCDCの要求を簡単にまとめると、以下の通りになるかと思います。

検査方式SARS-CoV-2 Viral Test、つまりPCR、LAMP、TMA、TRC、Smart Amp、NEAR検査方法を
含むNAAT (核酸増幅検査)、或いはAntigen Test (抗原検査)。*現在日本入国時に空港で実施
されているのは抗原検査
有効検査日時搭乗日から(72時間以内ではなく)3日間以内であること。*仮に出発日が日曜日であるとした
ら、その前の木、金、土曜日、そして出発当日の日曜日の検査が有効
書式言語「航空会社職員が確認できること」となっており、英語である必要はないようですが、一方で
「The passenger must also be able to present the documentation of test results to
U.S. officials at the port of entry and local/state health departments, if requested.
と、米国入国時に陰性証明書提示の可能性も示唆されており、英語の方が無難かと
提示形式「Paper or Electronic Copy」となっており、書面である必要はなく電子データでも可
記載必須内容検査結果、検査方法、検査機関情報、検査日、当人確認情報(氏名、生年月日かPassport
#のいずれか)
その他検査機関の指定は特になく、上記がカバーされていればホーム検査キットでの検査も可

検査機関調査

上記のCDCからの要求をベースに、”コロナウイルス検査” “海外渡航” “陰性証明書”などのキーワーでGoogle検索をすると、東京都内でCOVID-19検査を実施し、陰性証明書を発行してくれる医療機関が幾つも見つかります。

ツイッター等でも聞いたことがあるにしたんクリニックTケアクリニックから、小さな(?)内科医まで色々とあり、

また、羽田空港内成田空港内にあるPCR検査センターでは、受付から検査、陰性証明書発行が2時間程度で可能で、出国当日早めに空港に行って検査を受け陰性証明書を貰い、そのまま出国という便利なオプションもありましたが、少々費用が高いのと、出発直前にガタガタするのを避けるために、

先日日本から米国を訪れた友人の勧めもあり、検査同日に入国時にも使用したMySOSアプリに検査結果と英文での陰性証明証も送付してくれるチームメディカルクリニック(虎ノ門 PCR検査)を選び、ウェブで出発前日の7月1日(木)の昼の時間に予約を入れました。

費用は英文渡航用陰性証明書込みで15,400円でしたが、検査費用が9,900円、英文渡航用陰性証明書が5,500円という内訳になります。検査方式は鼻咽頭ぬぐい液によるPCR検査です。

OSAクン
OSAクン

検査当日に結果が分かり、英文での陰性証明書発行も含めて15,400円だったらまあまあじゃないかな・・・

PCR検査

予約をした日本出国前日の7月1日(木)、雨の中新橋駅から歩いて6〜7分程度の所にあるチームメディカルクリニック(虎ノ門 PCR検査)を訪問しました。

クリニックは外堀通り沿いの1階にあり、1階がPCR検査専用となっており、上の階では人間ドックや検診等も行っているようです。

入ってみると既に3〜4名の方が順番を待っており、持参したPassportを提示し幾つかの問診に答えて受付を済ませました。

待つこと3〜4分、自分の名前が呼ばれ検査室に入りました。鼻咽頭から検体を採取するので、マスクをずらして鼻を出すように言われ、右の鼻の奥まで綿棒を突っ込まれた上にぐるぐる回されて検体の採取が行われました。

かなり奥まで突っ込まれて涙が出てきましたが、この時、

日本出発前に私が米国で受けたCOVID-19検査の検体採取は「鼻腔ぬぐい液」で、今回のチームメディカルクリニック(虎ノ門 PCR検査)の「鼻咽頭ぬぐい液」とは違うことを確信しました。

検査後待合室に戻り、検査結果を受領するMySOSのアプリの使用方法を教わり、同日の夕方迄には検査結果が送られてくるとのことでした。

受付開始から待ち時間、検査時間、以下の資料をベースにMySOSアプリでの検査結果の受領方法の説明も含めて計15分程度とあっさり終わりました。

Image Credit チームメディカルクリニック(虎ノ門 PCR検査)

検査結果受領

同日7月1日(木)の午後3時半頃、PCR検査を受けてから約3時半後に、和文のPCR検査結果がMySOSに届き、

遅れること約1時間、午後4時半頃に英文での渡航証明書(Health Certificate for COVID-19)も受領しました。

検査結果
渡航証明書

CDCによると電子データでの提示でも良いとのことでしたが、念の為滞在先のホテルで和文での検査結果と英文での渡航証明書をプリントアウトして、空港へ持参することにしました。

成田空港からの出国、米国帰国

7月2日(金)は夕方の便ではありましたが、当日は仕事の予定も入れていなかったので、少し早めに滞在先のホテルを出ました。

最終滞在先の池袋から成田空港へのアクセスですが、計算違いだったのは、池袋のホテルから出ている筈の成田空港行きのリムジンバスが現在運行休止中で(羽田空港行きは減便にて運行中)、おまけに池袋からのJRの成田エクスプレスも朝と夕方のみの運行とのことで、

結局、池袋から日暮駅経由で京成線で成田空港まで行きました。

日本出国・米国入国に際して準備した書類は、

昨日入手した和文のPCR検査結果と英文での渡航証明書のハードコピーと電子データの両方、そして、CDCのホームページにもある宣誓書 (PASSENGER DISCLOSURE AND ATTESTATION TO THE UNITED STATES OF AMERICA)

宣誓書ですが、友人からも「渡航証明書で代替となっているようで不要」との話を聞いてはおりましたが、念には念を入れて、サインをしてハードコピーとして準備をしておきました。

空港チェックイン

とても人が少ない空港内を歩いて、成田第1ターミナルの南ウィングにあるUnited Airlines (UA) のチェックインカウター入口に着きましたが、時間が少し早かったせいもありますが、この通りガラガラでした。

チェックインカウンターに行きチェックインをしようとしたところ、Passport(とグリーンカード)、そして渡航証明書(陰性証明書)の提示を求められました。

「陰性証明書は英文である必要があるのか? 書式は電子データでも本当に大丈夫なのか?」と疑問に思っていた私は、敢えて最初にチームメディカルクリニック(虎ノ門 PCR検査)からの和文のPCR検査結果のみを電子データとしてiPhoneにてUAの職員に提示しました。

そうすると、「特に英文の証明書は? 書面での証明書は?」との要求はなく、私のiPhoneに表示された和文のPCR検査結果の内容、名前、生年月日、そして検査結果(陰性)を確認しただけで直ぐにチェックは終わりました。

ちなみに、宣誓書の提示要求はありませんでした。

代わりに、UAチェックインカウンターの空港職員から、「以下を読んで確認して下さい」とありました。(写真写りが悪く良く見えませんが、COVID-19に関する通り一遍の質問で、特に重要な情報ではありません)

Image Credit: UA

米国出国の際にはあった、飛行機に乗る前のゲートでの陰性証明書の提示要求はなく、米国入国の際にも提示を求められませんでしたので、

結果として、陰性証明書を提示したのはUAのチェックインカウンターでの一度切りでした。そして、和文のPCR検査結果で何の問題もありませんでした。

ちなみに、宣誓書の提示要求は一度もなく、結果的には不要でした。

OSAクン
OSAクン

やはり米国行きは和文の陰性証明書の電子データ提示だけでいいんだね・・・

ですので、”もし”次回私が再び日本出国、米国入国の機会がある場合は、値段重視で安いクリニックでCOVID-19検査を受け、和文の検査結果(陰性証明書)のみを準備しようと考えています。

一方で、CDCのホームページには、米国入国に際して以下の記載もありますので、最新の情報を政府機関や航空会社に確認の上、渡航先の要求に応じて、ご自分自身の判断で陰性証明書の準備をされることを強くオススメします。

「The passenger must also be able to present the documentation of test results to
U.S. officials at the port of entry and local/state health departments, if requested.」

成田空港内

和文のPCR検査結果の提示を含め無事チェックインを終え出国ゲートに向いましたが、手荷物検査前の出国ゲート入口が自動化されており、

搭乗券をスキャンするとゲートが開き、手荷物検査とボディチェックをする保安検査場に進めるようになっておりました。

予想通り保安検査場もこのようにガラガラで、一瞬にして終わりました。

米国と違い、日本では靴を脱ぐ必要と腕時計を外す必要がないので本当に楽です。

出国審査も並ぶことなく済みました。

出国審査後のエリアも人気が少なく、とぼとぼとUAのラウンジに向かって歩いていると、お掃除ロボットがあまり汚れていない床を寂しそうに掃除していました。

ひとつ誤算だったのが、UAの空港ラウンジUnited Clubが閉まっていたことです。コロナ禍減便もあり少々心配はしていたのですが、確か成田から米国へ5〜6都市へ飛んでいた筈なので、成田空港のラウンジは開いていると思ったのですが・・・・ 

後でUAの空港職員に聞いたところ、驚いたことに、現在成田から米国本土向けに毎日運航しているのはSan Francisco便だけで、New York (Newark)は週5便、Los Angelesは週2便となっているそうです。

OSAクン
OSAクン

もうかなり前になるけど、天候不順でフライトがキャンセルとなり、空港ホテルが一杯でこのラウンジで一晩過ごしたのを思い出したよ・・・懐かしい

一部のDuty Free Shopしか開いておらず、レストランも基本クローズしており、何もやることがないので飛行機鑑賞をしようとブラブラしたのですが、コロナ禍でフライト数が少なく離着陸する飛行機も数える程しかありません。

そんな中見つけたが、恐らくオリンピックチームを連れて来たと思われる(?)特別塗装を施したNational Flagが数機・・・ 

Etihad Airways B787

いざ搭乗、米国入国

ゲートでの陰性証明書のチェックは無く搭乗が始まりましたが、こんな感じで少し混み合っている感じで、San Francisoからの往路に比べて乗客も多いような雰囲気。

Final Callを待って一番最後に搭乗をしましたが、驚いたことにビジネスクラスはほぼ満席に近く、「我がエコノミークラスの3人掛け独占は無理かも?」と思いながら、いつもの通り機体の後ろの方へ進みエコノミークラスのエリアに辿り着くと、エコノミークラスはビジネスクラスと違ってかなり空いておりました。

人数は数えませんでしたが、感覚的には4〜5席に1人着席している程度で、エコノミー客全員が3席独占して横になるに充分な空き具合でした。

離陸後夕食後に寝ようとそれまで映画を見ておりましたが、直ぐに夕食の時間となりました。悪評高いUAの機内食ですが、夕食はチキンカツカレーで、何と大福(写真右下)が付いていて、この大福のお陰もあり結構いけました。

OSAクン
OSAクン

UAの機内食で大福なんて初めて見たよ・・・

1ヶ月の日本滞在で疲れも溜まっていたため、夕食後は横になってゆっくり寝て行こうと思ったのですが、何故か良く寝ることができずに、起きてはまた寝て、時々あまり変わらない外の景色を見ながらSan Francisco空港へ着陸となりました。

SFOへの着陸直前

無事San Franciscoへ戻って来ましたが、空いていると予想していたイミグレが結構混んでいて、45分以上並びました。

入国審査も無事に終わり、バゲッジクレームの回転台で荷物をピックアップして、

コロナ禍米国に入国する人も少ないので、「税関検査は少し厳しくなっているのでは?」と思い、いつもは日本から買ってくる食品類も税関検査での没収等を避けるために何も買って来なかったのですが、税関検査はスイスイで荷物チェックもありませんでした。

ちなみに、米国到着後に陰性証明書の提示要求は一切ありませんでした。

空港からUberに乗るために出国ロビー階に行き、UAのチェックインカウンター横を通り過ぎたのですが、1ヶ月前とは大違いで、国際便チェックインを待つ人で結構長い列が出来ていました。

国内便だけでなく、国際便も客足が戻りつつあるようです。

おわりに

2週間の自主隔離期間があったため、今回は計1ヶ月という長い日本滞在となりました。日本入国の際に陰性証明の不備で入国出来なかった等のニュースも聞いていたため、出発前のCOVID-19検査と陰性証明準備にはかなり気も使いましたが、準備をしっかり行ったため日本入国の際も特に問題もありませんでした。

一方で、日本出発・米国入国に関しては、特に問題となったケースも耳にしておらず、あまり心配はしておりませんでしたが、今回自分自身の経験を通して日本入国と比べるとかなり緩いこと、そして基本出発日前の3日以内に、何かしらのCOVID-19検査を受けて、和文での陰性結果を電信データ提示できるようにしておけば問題ないことが分かりました。

と言っても、COVID-19の状況次第では、今後CDCの規制・要求が変わる可能性もあるので、もちろん次回日本へ行く機会があれば、最新の日本入国規制と共に、米国入国規制もしっかり確認する必要はあるかと思います。

早ければ、私自身この秋にも再度日本出張が入るかもしれませんが、その頃までにはワクチン接種者に対する2週間の自主隔離要求が無くなっていることを切に願っています。

あ〜、今回のコロナ禍の日本出張は本当に疲れました・・・