COVID-19の検査証明書をはじめ、日本に入国に際して必要な準備は全て済ませ、6月2(水)出発当日朝を迎えました。事前に予約していたUberも時間通りに迎えに来てくれ、いざサンフランシスコ空港 (SFO)、そして日本へ向けて出発です。
米国出国
フルタイムでドライバーとして働いている明るいラテン系のUberドライバーによると、今Uberの仕事は「Very Busy」とのこと。米国ではワクチン接種が進み、人がかなり動き出しているとはいえ少々驚き、「え、そんなに忙しいの?」と聞いたところ、
パンデミックでUberドライバーを辞めてしまった人や、感染を恐れてまだ休職しているドライバーが多く、ドライバーの数が以前と比べて少なくなっているそうで、客が戻りつるある中Uberではドライバーが不足気味だそうです。そのドライバーは、この忙しいこの状況を「Very Good」と言って現在の状況を喜んではおりましたが・・・
SFOの国際線ターミナルに到着してみると、パンデミック前でしたら停車スポットを見つけるのも難しい程混雑していたドロップオフエリアも、その時は車もまばらで、コロナが収まりつつある米国ですが、まだまだ海外に出掛ける人は少ないようです。
実際、United Airlinesのチェックインカウターやセキュリティーチェックにもほとんど人が並んでいない状況で、4月にポートランドへ出張した際のSFOの国内線ターミナルとは全く違う様相です。
チェックイン
殆ど並んでいないUnited Airlinesのチェックインカウンターでチェックインを済ませましたが、いつもと違い、
- コンタクトレス体温計による検温
- COVID-19検査証明書(厚生労働省の所定フォーマット)確認
- QRコード (質問票WEB) 確認
が行われました。
QRコードに関しては、厚生労働省のサイトにある質問票WEBにて質問に回答し、QRコードをスクリーンショットまたは印刷して、日本入国の検疫時に提示が必要と聞いていましたので、
出国前の航空会社のチェクインカウンターで提示を求められたのは少し以外でしたが、私は前夜に質問に答えQRコードを印刷していたため、特に問題はありませんでした。
但し、ここでは検査証明書もQRコードも内容を詳しくチェックしている様子は無く、きちんと準備し持参しているかだけを確認しただけのようでした。
ゲートへ
全く並んでいないセキュリティチェックを無事通過しゲートに向かいましたが、営業していたお店はDuty Free Shopとその他2〜3店舗のみで、残りのお店は全て閉まっており、出発時間が近いゲート付近を除いては人が殆どいない状況でした。
ゲートに着いて座って搭乗開始時間を待っていると、「日本入国に際しての必要書類の事前チェックをするので、ゲートカウンターに来るように」とのアナウンスがあり、
そこでPassportとBoarding Passに加えて、検査証明書(厚生労働省の所定フォーマット)とQRコード (質問票WEB) の提示を求められました。チェックインカウンターでのチェックと違い、ここではこの2つの書類をしっかりチェックしておりました。
Duty Freeもガラガラのようだし、コンコースには誰もいないんじゃない・・・?
日本へ出発
搭乗時間になり機内に入って行くと、予想通りBoeing 787-9の機内はガラガラで、日本入国に際しての案内ということで、以下の3つの書類が配られました。
私自身は、出発前夜に自宅にて質問票WEBも済ませ、QRコードを印刷、誓約書も記載済み、そして必要アプリもiPhoneにダウンロードしていたので、特に機内或いは日本到着後にする必要はないと思いましたが、一応機内で目を通しておきました。
乗客が少ないことから全員の搭乗も直ぐに終わり、定刻より早くの出発となりましたが、あまりにも機内がガラガラなので、私が座っているエコノミークラスの乗客数を数えたところ、たったの16人(内子供3人)しかおりませんでした (他クラスは乗客数は不明)。
具体的には以下の赤丸のエリアになりますが、座席数が134あるところ乗客は16人だけで、このエリアの担当乗務員の方は4人いましたので、このエリアの乗務員対乗客比率は何とファーストクラス並の1:4、もちろん実際のサービスはUnitedエコノミー! 😁
4クラスの機体で座席数はトータルで257のようだけど、全体では乗客は何名位いたのかな〜? 燃費の良いB787とはいえ、全く採算が取れていないだろうね・・・
映画を観たり、本を読んだり、移り変わる外の景色を見ながら約10時間、やっと成田空港に到達しました。
日本入国 (降機、検疫検査、入国審査、税関検査)
定刻より1時間程早く6月3日(木)午後1時40分頃に成田空港の到着ゲートに着きましたが、先ずは乗り継ぎ客が乗り継ぎ先別に降機を案内され、日本が最終目的地の乗客は最後の案内となり、私が降機できたのはゲートに到着後20分後でしたが、それが、長〜い検疫検査、入国審査、そして、税関検査を終えて、晴れて日本入国までの始まりでもありました。
- 1:40PMBoeing 787ゲートに到着
- 1:55PM乗り継ぎ客降機開始
日本が最終目的地の乗客は機内待機
- 2:00PM日本が最終目的地の乗客の降機開始
出口付近で待機し、空港職員の案内で全員で検疫検査所へ
- 2:15PMチェックポイント#1: 書類チェック
番号が付いたイスが1から番号順にずらっと並べられており、日本への入国者はそのイスに座り一時待機。ちなみに、私が乗ってきたサンフランシスコ発United便からの日本入国予定者は合計で37名でした。
余談ですが、私達は他の到着便と重ならず番号1から座れましたが、
私達が検疫検査の途中に到着したフライトは列が長くなっていました。その間に必要書類の最初のチェックがあり、出発前に準備済みの検査証明書、QRコード(質問表WEB)、誓約書を提示したところ、「もう2つ必要な書類があるのでこちらも記載して下さい」と渡されたのが、以下の2つの書類です。
この2つの書類(健康カードとアプリインストールに関する質問)を記載し、次のチェックポイントへ。
- 2:30PMチェックポイント#2:書類チェック
ここがメインの書類チェックポイントのようで、少しだけ並んだ後に窓口に案内され、検査証明書、健康カード、誓約書の提示を求められました。検査証明書の内容をとても入念にチェックしており、実際、数人前に並んでいた方が、検査証明書の不備を指摘されたようで、「米国はもう夜中で医師に連絡なんか取れないのに一体どうしろっていうの?」と検疫官とかなり厳しいやり取りをされていました。
OSAクン検査証明書の内容不備で入国できなかったなんてニュースも聞いたけど、この方は結局どうなったんだろうね・・・?
- 2:50PMチェックポイント#3 : COVID-19検査
Passportと健康カードの提示を求められ、健康カードに検査番号のシールを貼ってくれ、検体採取用の漏斗(じょうご)を渡されました。
試験方法は唾液による抗原検査で、漏斗を持って仕切りで区切られたエリアに行き、そこで唾液を漏斗に出すのですが、結構な量を要求されて、壁に貼ってある梅干しとレモンの写真を見ながら懸命に頑張りました。
- 3:00PMチェックポイント#4 : 書類チェック
ここで再書類が揃っているかを再度確認し、次のチェックポイントで使うアプリのチェックシートを渡されました。
- 3:05PMチェックポイント#5 : アプリチェック
ここは大変重要なチェックポイントですが、担当者が、要求されている以下のアプリが全てスマホにインストール済みであるかをひとつひとつ確認してくれました。
- 位置情報確認アプリ(OEL)
- ビデオ通話アプリ(MySOS)
- COCOA (接触確認アプリ)
- 位置情報記録アプリ(Google Map等) *iPhoneの場合は不要
加えて、アプリチェックシートに基づき、各アプリの使用方法の説明や、スマホに各アプリのきちんと通知が来る設定になっているか、また、毎日の健康チェックメール送付先のアドレスに間違いがないか、その場でテストメールを送ってくれたり等々、入国後に使用するアプリひとつひとつに関して、懇切丁寧に説明してくれました。
- 3:15PMチェックポイント#6:最終書類チェック
最後に全ての書類を”再度”チェックし、指定されたイスにてPCR検査の結果を待つようにとの指示がありました。検査が終了したら検査シールの下4桁で呼ばれるとのこと。
- 3:45PMチェックポイント#7 : COVID-19検査結果待ち
指定されたイスにて待つこと約30分、やっと私の検査番号が呼ばれ、唾液による抗原検査結果が出たので次のチェックポイントへ進むように」との案内がありました。
- 3:50PMチェックポイント#8 : 書類引き渡し+COVID-19検査結果通知
ここで検査証明書、誓約書、そしてプリインストールに関する質問票を正式に検疫官に渡し(戻ってきません)、検査結果が陰性だった旨の通知を、口頭と以下のカードにてもらいました。👍 ホッと一安心の瞬間です。
- 3:55PM入国審査
誰も並んでいなかったので、機械を使用してPassportスキャンと写真を撮り1分足らずで終わりました。その後、滞在中の免税での商品購入も考慮に入れて、一応Passportに日本帰国のスタンプを押してもらいました。
OSAクンそうそう、前にこのスタンプをもらい忘れて、市中のお店で免税での買い物が出来なかったことがあったな・・・
- 4:00PM税関検査
飛行機がゲートに着いてから約2時間20分、飛行機を降りてから約2時間、やっとバゲッジクレームでスーツケースをピックアップし、税関検査をさらっと済ませ、ついに日本入国を果たしました。 イェェ~イ♪
ホテルへ
2週間の自主隔離用として京成成田駅前のホテルを予約したので、そのホテル迄の交通手段を事前に調べたところ、
成田空港検疫所の無料バスが、第1ターミナルと第2ターミナルの両方から空港周辺ホテルまで出ているとのことで、私もそのバスを利用して京成成田駅まで行きました。
私が乗った16:15分第1ターミナル発のバスには、私を含めたったの5人の乗客しかいませんでした。
このバスは無料ですが、検疫所の最終チェックポイントでもらった、上にもある到着後受けたCOVID-19検査結果のオレンジ(ピンク?) カラーの陰性証明書を提示する必要があります。
おわりに
(結果として一部漏れはありましたが)入国に際しての要求書類は出発前に全て準備していたこと、そして、他のフライトと到着時間が重なっていなかったため、各チェックポイントで殆ど並んで待つ必要がなかったので、全ての検査がスムースに終わり、
飛行機がゲートに着いてから約2時間20分、飛行機を降りてから2時間で検査・審査を終え出国ロビーに出ることができましたが、
空港内の各チェックポイントを長々と歩き回り、何度も同じ書類の提示を求められ、はじめての体験であったこともあり、実際に掛かった時間より大変長く感じました。
同じ書類の提示を何度も求められ、効率の悪さを感じる一方、アプリのチェックや使い方の説明を丁寧にしてくれ、いい意味でも悪い意味でも「日本らしい対応だな〜」と感じました。
オリンピックを控え、変異株を含め新型コロナウィルスの新規感染者がなかなか減らない状況では、入国時の検疫検査強化も仕方がないのですが、
1点疑問に感じたのが、陰性証明書の書類不備に対する対応です。
「陰性証明書の不備で、日本入国が認められずに出発国に戻された」とのニュースも耳にしましたが、私自身も、陰性証明書の不備をが原因で、検疫官と厳しいやり取りをいる方を目の前で拝見しましたが(あの方は結局どうなったのだろう・・・?)、
既に日本に到着してしまった日本人を、書類の不備だけで入国拒否し出発国に戻すとはまさに愚の骨頂で、検疫検査として入国時に全員にCOVID-19検査検査を実施しているのですから、他の入国者と同様に陰性証明書の書類不備があった人にも検査をして、その結果を持って入国を認める等の対応は、安全を守りつつ容易にできる措置かと思います。
また、米国でワクチン接種も済ませ、出発前72時間以内にCOVID-19検査を受け陰性、そして入国時のPCRが検査を受け陰性となった人に、どうして2週間もの自主隔離が必要なのでしょうか?
例えばですが、ワクチン接種を済ませ、且つ出発前72時間以内のCOVID-19検査陰性、そして入国時のPCRが検査陰性の人は、日本入国後の自主隔離期間を1週間にする、或いは自主隔離3日後にCOVID-19検査実施を前提に隔離期間を3日間にする等、自主隔離規制緩和をするべきだと思います。
でも、翌日の6月4日(金)の到着だったら、プラスで3日間の強制隔離になったのだから、あまり文句は言えなんじゃない・・・?
何はともあれ、日本入国を無事果たした私は、この後成田空港の周辺ホテルにて長い長い2週間の自主隔離生活に入りました。その様子は近く「コロナ禍米国からの日本入国・帰国 – 2週間の自主隔離編 (2021年6月)」にてお伝えする予定です。